ベトナム旅行記⑤―ぼんやりした気持ちのままで

ベトナム旅行5日目スケジュール

　バスに乗ってエイズホスピス訪問
↓現地大学生とおいしいチェーを食べに夜の街へ

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今日のこの気持ちを明確なカタチにしてしまうのは
なぜかなんかもったいない気がする。
何を得たのか自分でよく分かってない
言い訳にしか過ぎないのかもしれないけれど。

エイズホスピスに行ってソンさんと出会った。
両足のない彼の歌を聴いた最初の瞬間、
泣きそうになった。ゾクっとした。
優しくて力強くて人生の全てを悟ったような
心にドスンと来る、
そんなエイズだの両足がないだの
表面的なものはどこかすっ飛んでしまうくらいに、
心の潤んだところに響いていた。

ソンさんの前から離れられなかった。
気付くと眼から熱いものが溢れていた。
それはいつまでも止まらなかった。
それでもソンさんの顔から眼を離せなかった。

たまに咳き込むソンさんを見て
無理させているかもしれないなんて心配もしたけれど、
それでもソンさんの歌声を聴いていたいと思った。
他のみんなは子供たちと遊んでいたけれど
そこから離れるのがもったいなかった。
あそこまで歌で感動するのは
これまでもこれからももうないだろう。

エイズホスピスで感じた気持ちは
ぼんやりしたままで残しておきたい。
きちんと言葉で出力してしまうと
薄っぺらくなってしまいそうだから。
でもしぼませたくない。
色あせさせたくない。
何だったんだろうって寂しくなったり不安になったりするだろうけど、
いつまでも心震えたこの気持ちを忘れたくない。


あと、ベトナムの日常に触れられるのがうれしい。
バスの中で女子中学生にCD聴かせてもらったり
大学生とデザート食べに行ったりとか
なんかすごい一体感を感じられる。
なかなかできんよね、普通のパックツアーじゃ。
ありがたや。ありがたや。

写真また現像してきました。
今回は改心の出来ですよ！
いい感じに撮れてますねー。
あえていうなら空がきれいに青く出てほしいなぁ
なんて思ったけど、まぁええか。